2019年07月06日
かぶ1000さん ツイキャス 概要まとめ
「割安ハンター」のVIC(ビク)です。
今回も、個人投資家として有名な「かぶ1000」さんと「たーちゃん」さんに関する内容です。
お二人とも、投資で数億円の資産を築かれた超有名な個人投資家です。
そんな成功者であるお二人が、ツイキャスで投資について情報発信をされています。
内容は本当にためになることをたくさん語られています。
しかも面白い!
まだ聞いたことない方はぜひ聞いてみてください。
参考:たーちゃん・かぶ1000の皆様の株式投資に対する疑問・質問に答えます!
とても良いので繰り返し聴くことをおすすめします。
しかし、最初から最後まで聞くと2時間40分くらい。
何度も聞きたいのですが、なかなか時間がないので、自分用にポイントをまとめてみました。
1 投資すべき企業の探し方
(1)個人投資家「たーちゃん」さんの投資する企業の選び方
(2)個人投資家「かぶ1000」さんの企業の調べ方
(3)指標の使い方
(4)投資で注意すべき業界
2 投資方法
(1)投資で大事なこと
(2)投資する際の自分ルール
(3)分散投資ではなく集中投資すべき理由
(4)株主優待投資
(5)サラリーマンにオススメの「入金投資法」
(6)ポートフォリオ資産管理
3 相場の状況に応じた対応
(1)株価下落時の対応
(2)買いの判断
(3)エントリーポイント
(4)キャッシュポジション
(5)損切りした後の銘柄
4 個別株売買等
(1)ユニゾHD
(3)アメリカ株
5 その他
(1)兼業投資家から専業投資家になる基準
(2)投資する企業を調べるのにかかる時間
1 投資すべき企業の探し方
(1)個人投資家「たーちゃん」さんの投資する企業の選び方
【「たーちゃん」さん】
機関投資家が選ばないような中小企業に先回りで投資しておいて、その企業が成長して機関投資家が注目するようになって株価が上がったら売るという投資方法です。
チェックポイントは次のとおりです。
個人投資家「たーちゃん」さんのチェックポイント
◯ グレアムのミックス係数が22.5以下
◯ 時価総額300億円以下
◯ 売上の成長は年率20%くらいで上昇
◯ 営業利益率は10%より下
◯ 自己資本比率やネットキャッシュに問題がないか
「企業価値」※>「時価総額」
※企業価値:「営業利益」✖️6+(現金同等物−有利子負債)
こういう株を買っていれば、利益をとれます。
「かぶ1000」さんは、企業が割安か割高かを見ます。
企業を調べる際に注意すべき点は次のとおりです。
個人投資家「かぶ1000」さんのチェックポイント
◯ 会社四季報の業績予想を過信しないこと
◯ 同じ業種でも中身をきちんと見ること
◯ 過去の会社四季報や有価証券報告書を確認すること
◯ 株主構成の変化を確認すること
◯ 仕入先・販売先の業績を確認すること
◯ PERについて
【「たーちゃん」さん】
PERは利益が増えていく時だけしか使ってはいけない指標だと思います。
利益が減っていたらPERは使えないことが多いです。
また、チャートが上向いている時はPERは機能しています。
チャートがピークを付けて少し下がり出すと、PERはかなり疑った方が良いという印象があります。
【「かぶ1000」さん】
シクリカル銘柄(景気敏感株)は、PERが低い時に売って、PERがマイナスの時に買えと言います。
◯ PBRについて
【「かぶ1000」さん】
PBRとは、会社の資産内容に比べて、何割引になっているかという指標です。
惣菜の半額シールで例えます。
PBRが0.5
→半額シールが貼ってある状態。
PBRが0.1
→9割引きのシールが貼ってある状態。
しかし、PBRの値だけ見るのではなく、その中身をきちんと見ることも大切です。
自分が食べたくないものが入ってたら9割引きでも買わないですし、自分が食べたいものが入っていたら、そんなに割引きになっていなくても買います。
私が企業の株を割安かどうかを判断する時にバランスシートで見る項目は、
・現金
・有価証券
・投資有価証券
・賃貸不動産の含み資産
です。
これらが入っていて、割引が大きい企業の株を買うというようにしています。
【「かぶ1000」さん】
倒産することの多い業種を調べてみると、
・不動産
・銀行
・小売
・外食
の4つで全体の7割くらいになります。
金融機関や不動産はレバが高い、小売や外食は過大投資。
そういうところの業種は注意した方が良い。
(1)投資で大事なこと
【「かぶ1000」さん】
小型株や成長株への投資が流行っていますが、最悪のことを想定しているのか疑問です。
投資は基本的にプラスリターンなので、「退場しないこと」が大事なのです。
【「たーちゃん」さん】
株式投資は基本的に複利になります。
だから、マイナスを出さないということが結構大事です。
多くの人が利益50%とかのハイパフォーマンスを目指しており、利益20%くらいのバリュー投資はしょぼいと思ってしまう。
そう思うのはおかしいです。
20%はすごいパフォーマンスです。
ハイパフォーマンスを目指す人を否定はしませんが、初心者はそういう投資はやめた方が良いと思います。
◯ 株を買う前のルール
【「たーちゃん」さん】
株を買う際のルールを1つ持っています。
それは、「株を買う前にIRに電話する」ということです。
IRに電話するためには、電話するために相当調べなければなりません。
具体的には、
・その企業のことを詳しく調べる
・レポートにまとめる
ということをしてから電話するようにします。
【「かぶ1000」さん】
IRに必ず電話すべきということではなく、四季報とか決算書とか有価証券報告書を調べて、それでもわからないことがある時に電話するということです。
それくらい調べてからじゃないと電話してはなりません。
株を買うということは、人にお金を貸すみたいなもの。
何も調べずに人にお金を貸すということはないと思います。
私は、徹底的に調べてからしか買わないので、チャンスを逃してしまうこともあります。
しかし、下手なものをつかんで失敗するよりはよいと思っています。
(3)分散投資ではなく集中投資すべき理由
【「たーちゃん」さん】
投資に使えるお金が1,000万以下ならば、1〜2銘柄くらいに絞って投資すべきです。
たとえば株価が20%くらい下がっても200万円くらいの損でしかありません。
損をしても、また働いて入金すれば良いのです。
だから、思い切りリスクをとって良いと思います。
実際に、私は24歳〜26歳くらいの時に、1つの銘柄に集中投資していました。
600万円分集中投資して、それが為替の変動も伴って、17倍くらいになって、1億円超えました。
当時は仕事始めたばかりで忙しかったので、毎日株価を見るということはできないと思いました。
だから、株価を見なくても良い方法をしようと思い、1点買いして月1回しか株価を見ないという生活をしていました。
そうしたらいつのまにか株価が上がっていました。
【「かぶ1000」さん】
分散投資するのは、選んだ銘柄に自信がないからということ。
分散しすぎると大きく儲けることができません。
アベノミクスが始まった頃のように、相場全体が上がる時は分散してても持ってるすべての株が上がるかもしれません。
しかし、今みたいな状況の時は、上がる株もあれば下がる株もあるということで、打ち消しあってしまって増えないように思います。
(ちなみに、集中投資で「億り人」といえばこの方もですね)
(4)株主優待投資
【「かぶ1000」さん】
300万円で20銘柄に分散投資するという話もありますが、300万円で20銘柄となると、株主優待投資という方法もあると思います。
300万円で20銘柄の最低単元を買うという方法になりますが、資産はあまり大きく増えないと思います。
【「たーちゃん」さん】
優待投資は生活コストが下がるということです。それは投資への入金額を増やせるということ。
最初にそういうことをやっておいて、入金額を増やしていくということもありかなと思います。
優待投資をやって、生活コストを下げて、2、3,000万円作るというのは一番早いのではないでしょうか。
(5)サラリーマンにオススメの「入金投資法」
【「かぶ1000」さん】
現物株を持っていて、株の暴落が起きた時、持っている現物株を売らずにそのまま持っていれば、株価が戻った時にある程度リターンを得ることができます。
大きなリターンを得るためには、暴落の際に株を買い増しできる人です。
私は、家の物を売ることや保有している銘柄を売って、株を買い増ししました。
暴落時に株を買い増しするということは、なかなか真似できないかもしれませんが、サラリーマンの方は働いて給料をもらったらそれを投資にまわすという「入金投資法」を続ければよいと思います。
(6)ポートフォリオ資産管理
【「かぶ1000」さん】
四半期決算が出るごとに次の作業を行なっています。
・適時開示を全部確認する。
・持ってる銘柄と自分が投資したい銘柄を順位づけする。
・自分が持っている銘柄の最下位と投資したい銘柄の最上位を比較して、投資したい銘柄の方が良ければ入れ替える。
キャッシュポジションがあればキャッシュで買いますが、キャッシュが無い時は入れ替えるしかないのでそのようにやっています。
(入れ替えといえば、私もiDeCoの運用は「入れ替え」(スイッチング)することで利益を出しています)
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(1)株価下落時の対応
【「かぶ1000」さん】
バリュー株をやっていて負けた時(株価が下がった時)は買い増しします。
株を買う時は、徹底的に調べてからしか買わないので、それでもさらに下がる時は自分が見落としてる点がないか探します。
その基準は10%下がった時に見落とししていることがないか見直す。なければ買い増しします。
次は20%。その段階でもう一度考え直す。それでも間違ってなければ買い増します。
ただ、そこから先の下落は買わないです。自分に見えない何かがあるので。
損切りはしません。買い増しをやめます。
これ以上買い増ししてしまうと、その株の持ち株比率が上がってしまいます。
さらに、市場全体が下げている時は気にしませんが、自分が持ってる銘柄だけ下がっている時は考えた方がよいです。
そこは見直した方が良いです。
【「たーちゃん」さん】
ケースバイケースですが、基本的に損切りは嫌いなので、買い増すことが多いです。
株の購入を検討するときは、自分の知らない何かがあると常に疑っています。
また、ポートフォリオの何%までにしかなってはいけないというのは決めています。
それ以上には増やさないようにしています。
(2)買いの判断
【「かぶ1000」さん】
リーマンショックのように株が大暴落した時に、株を買うタイミングは日経平均の騰落レシオ以外は何で判断したのかお伝えします。
リーマンショックは、歴史上ありえないほど株価が暴落でした。
最初は、騰落レシオで追っていましたが、それで追えなくなったのが10月頭でした。
そこでどうしようと思い、過去の情報を全部調べました。
・経済の状況がどうか
・リファイナンスの状況がどうか
などの全部の指標を見て、これだけ下がってるならここからさらに下げたとしてもたかがしれていると思いました。
【「かぶ1000」さん】
銘柄選定後のエントリーポイントの基準については、自分の持ってる銘柄と買いたい銘柄を比較して、入れ替えるポイントだと思ったら入れ替えます。
チャートに関しては、チャートを過去10年分くらい出して、今の株価から過去に横棒を引く。上が多いか下が多いかだけ見ます。
・上が多い
→含み損を抱えてる人が多い。
・下が多い
→含み益になってる人が多い。
たとえば、上が多いということは戻り売りが多いということです。
なお、小型株の場合は、ある程度買う時は板があるかどうかだけ見ます。
【「たーちゃん」さん】
エントリーポイントは、2年以上、下げ続けている株は良いと思います。
みんな諦めて売っているからです。1年だとまだ早いと多います。
信用取引とかほんとに諦める人は2年くらいのようです。
売る時は出来高増えたら売ります。天井で出れば売りですし、底の方で出来高があると買いです。
【「かぶ1000」さん】
自分が買いたい銘柄が出た時に、買えるだけのキャッシュポジションを持ってれば良いと思っています。
新しく買いたい銘柄があっても、保有している株を売れないから次の銘柄が買えないということを避けたいので、そういう時のためにキャッシュポジションを持つようにしています。
しかし、フルポジだと株価の下落でリスクもあるので、値下がりリスクが低いバリュー株投資をするのが良いと思います。
【「たーちゃん」さん】
株価が暴落したら株を買おうと思っていて、2018年1月とか2月くらいにはキャッシュポジション8割とかにしていました。
2017年の上げ方がおかしく、下げ相場来るなと分かりましたので、キャッシュポジションを高くしていました。
それで、去年の12月に暴落が来ましたので、全力買いしました。
株価が上がっているときは、キャッシュポジションを高めにして、株価が下がり始めたらキャッシュポジションを低くする。
今は、キャッシュポジションは常に2割くらいを持つようにしています。
【「かぶ1000」さん】
皆さん1回嫌な思いをした銘柄は見たくないという人が多いようです。
それは逆で、一回触ってるんだったらそういう経験が次に活かせると思います。
なので私は、売った銘柄も結構定期的にチェックしています。
株価が上がった下がっただけではなく、どのように会社が変わっているか見て、大きくなっていれば、自分の見方が間違っていたと振り返ることができるからです。
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(1)ユニゾHD
【「かぶ1000」さん】
私が買い増ししたユニゾHDの来期の業績は、減益予想となっています。
なぜなら、保有している不動産を売却するからです。
ユニゾHDは、東京以外の物件を売り始めています。
地方都市にある物件は、将来厳しい状況になると考えているから売却することとしています。
賃貸物件を売却して保有する物件が減るから、減益になるのは当たり前です。
物件の売却は、財務内容を立て直すために行われました。
自己資本比率が上がりますし、含み益が実現益に変わりますので、バランスシートは良くなります。
おそらく来年減益になった後、その翌年は減益幅の縮小かあるいは若干増益になると思っています。
(2)アメリカ株
【「かぶ1000」さん】
アメリカ株への投資については、あまり考えていません。
どのアメリカ株も、PBRやPERも高い状況です。
アメリカ株が日本株と違うところは、
・少数株主の保護がある
・株主の還元率が高い
というところです。
たとえば株主還元率で見ると、日本は30%くらいでアメリカは100%近い。
アメリカは借金して自社株買いだとか配当とかをやっています。
フィリップモリスやマクドナルドは債務超過。
資本がマイナスになってでも株主還元している。
リセッションがきたら飛ぶのは当然です。
だから買えないのです。
しかし、グーグルとか見ると自己資本を貯めています。
だから、米国株から選ぶならグーグル株だと思います。
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5 その他
(1)兼業投資家から専業投資家になる基準
【「かぶ1000」さん】
投資の資産がこのくらいになったら兼業投資家から専業投資家になるべきという基準はありません。
サラリーマンとしての給料があるからリスクを取ることができたという方が、キャッシュフローがなくなったとたん、投資でうまくいかなくなるということがあります。
兼業でうまくいってるなら兼業を続けるべきだと思います。
【「たーちゃん」さん】
私自身、ある程度資産ができたから働かなくていいなと思って一時的に専業になりましたが自分には全然向いてませんでした。
(2)投資する企業を調べるのにかかる時間
【「かぶ1000」さん】
1週間くらいかかります。
有価証券報告書を全部調べて、土地の企業の場合は、現地に行きますし、IRに電話するとかありますので。
資産バリューだと丁寧に見ていかないとならないのでそれくらいかかってしまいます。
たとえば、「コメ兵」の棚卸資産は、金とか時計とかが多いのですが、どのくらいの割合が金か、どのくらいで仕入れているかなどを店に行って確認しました。
それを計算すると、コメ兵はネットネット株になりました。
棚卸資産を現金化できるかどうかを現地に行って調べたからこそ確信を持って売買できました。
【「たーちゃん」さん】
毎日1個はIRに電話するようにしています。
ホームページ見て、決算短信見て、有報読んでということで、ネットでの調査に2〜3時間、電話で30分、全部合わせたら3〜4時間くらいです。
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今回は個人投資家として有名な「かぶ1000さん」と「たーちゃんさん」の紹介でした。
「かぶ1000さん」はこの方ともコラボされてます。
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